2024.07.02メールマガジン
5月時点の「内定保有率」約80%で、学生が内定を1社以上保有 他〔ブンナビ編集部/ブンナビ学生アンケート 25卒の就活進捗状況の報告〕
ブンナビでは、登録学生を対象にしたアンケートを定期的に実施しています。
今回は、2024年5月調査の結果より抜粋してご報告いたします。詳細情報は、各大学担当・弊社HP宛にお問い合わせください。
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[1]5月時点の「内定保有率」約80%で、学生が内定を1社以上保有
[2]内定受諾した企業への不安「配属先」が「人間関係」より上位に
[3]就職活動でコスパ/タイパを「意識する」割合は約65%、交通費など
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│1│ 5月時点の「内定保有率」約80%で、学生が内定を1社以上保有
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▼5月に実施した25卒向けの調査では、1社以上内定を保有している割合は
79.1%と、約8割の学生がすでに内定を持っているという結果となった。
昨対比で見ると、4社以上、5社以上と多くの内定を持っている学生の割合が
増えているようだ。
【問】これまでもらった内々定の数を教えてください(択一)
回答 《昨対比》 選択肢
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20.9%《-0.5》0社
26.6%《-3.0》1社
20.1%《-2.5》2社
10.8%《-1.6》3社
8.6%《+3.7》4社
12.9%《+3.9》5社以上
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平均:2.0 社%《+0.2》
また就職活動の状況も合わせて調査したところ
「就職活動を終了した」38.1%(昨対比+1.5pt)と約4割の学生は
6月を待たずに就職活動を終了していることとなった。
内定を持っていない学生は2割程度と、昨年度よりも減っている状況だ。
【問】現在の就職活動状況を教えてください(択一)
回答 《昨対比》 選択肢
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22.3%《-2.4》まだ内定をもらっていないので、就職活動継続
9.4%《+0.7》現在の内定先は不満なので、就職活動を続ける
30.2%《+0.2》現在の内定先に不満は無いが、就職活動を続ける
38.1%《+1.5》就職活動終了した
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│2│ 内定受諾した企業への不安「配属先」が「人間関係」より上位に
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▼内定している『企業に対しての不安』と『入社までに企業に望むフォロー』
について調査した。まずは『企業に対しての不安』については昨年度同様
「自分の能力が通用するか」33.8%(昨対比+2.4pt)が1位となった。
2位は「配属先(勤務地)」30.9%(昨対比+3.7pt)、
3位は「人間関係」25.9%(昨対比-5.0pt)と順位が逆転する結果となった。
【問】内定をお持ちの方に質問です。現在の受諾(予定)企業についての
不安を教えてください(複数選択)
回答 《昨対比》 選択肢
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33.8%《+2.4》自分の能力が通用するか
30.9%《+3.7》配属先(勤務地)
25.9%《-5.0》人間関係
20.9%《+1.5》社風
16.5%《+5.0》入社予定先がブラック企業の可能性
16.5%《+3.5》不安はない
15.1%《-1.1》配属先(部署・職種)
15.1%《-5.8》会社の将来性
8.6%《+5.5》その他
7.2%《+0.4》大学を卒業できるか
4.3%《+0.1》内定先について親の理解(承諾)が得られるか
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次に、入社までの期間に企業に望むフォローについては「内定者懇親会の
開催」55.4%(昨対比-4.3pt)の1位をはじめ、上位に大きな変動は見られ
なかった。
一方「特にフォローしてほしいことはない」19.4%(昨対比+7.5pt)が
昨年度より増加傾向が見られた。
【問】内定から入社までの期間、入社予定先からフォローしてほしいことは
ありますか(複数選択)
回答 《昨対比》 選択肢
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55.4%《-4.3》内定者懇親会の開催
45.3%《+0.1》採用担当や役員との面談
34.5%《+3.7》内定者研修の開催
29.5%《-1.0》オフィス・工場・研究所などの見学会
22.3%《-1.6》内定者専用コミュニティ(SNS等)の設定
19.4%《+7.5》特にフォローしてほしいことはない
10.8%《+0.9》定期的な電話でのフォロー
0.7%《+0.7》その他
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│3│ 就職活動でコスパ/タイパを「意識する」割合は約65%、交通費など
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▼近年学生や若者世代を中心に言われる「コスパ/タイパ」について
就職活動でも意識するのかを調査した。
結果は「意識する」が64.7%と過半数が就職活動でもコスパ/タイパを
意識しているようだ。
具体的には「交通費」「移動時間」がともに60%を超えており、移動時間や
移動にかかる交通費に対して無駄だと感じる傾向が強そうだ。
【問】就職活動において、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを
意識しますか(択一)
回答 選択肢
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64.7% はい
35.3% いいえ
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【問】就活で感じる無駄(削りたいコストや時間等)は何ですか(複数選択)
回答 選択肢
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66.2% 交通費
62.6% 移動時間
37.4% 宿泊費
27.3% 服装代(スーツ・メイク・靴・鞄等)
25.2% 参考書・書籍代
18.7% セミナー・講座費用
15.8% 志望動機を考える時間
15.1% (自分に合った)企業や業界を探す時間
14.4% ガクチカ・自己PRを考える時間
10.8% インターン選考・参加に充てる時間
9.4% 無駄(削りたいコストや時間等)と思うものはない
8.6% 企業の話を聞く時間
8.6% 自己分析をする時間
7.9% 業界や企業を研究する時間
6.5% 採用本選考に充てる時間
0.7% その他
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▽今回は25卒の5月のアンケートから、6月時点の内定保有の状況や「内定企業への不安、フォローについて」、「就職活動でのコスパ/タイパ意識」についてピックアップした。
6月を待たずして、すでに約8割の学生が内定を保有している。昨年度よりも取得している内定数は多いように感じる。
また内定を受諾した企業に対しての不安は「自分の能力が通用するか」33.8%で1位だが、「配属先(勤務地)」30.9%が2位とかなり僅差となった。一方で「配属先(部署・職種)」15.1%と、そこまで高い数値ではない。近年話題に上がる『配属ガチャ』という言葉は、勤務地も部署も両方を指していると思われるが、勤務地の方がより不安な要素のようだ。
さらに、こちらも近年一気に耳にする機会が増えた『コスパ/タイパ』に関しても調査。就職活動においての無駄だと思うものの上位は「交通費」「移動時間」となった。(移動時間や交通費は就職活動に限らず・・・という印象がないわけでもないが・・・)
ちなみに「無駄(削りたいコストや時間等)と思うものはない」はわずか9.4%で10%に届かなかった。
就職活動も「効率化」が求められる時代になってきている印象だが、この調査では「自己分析をする時間」「業界や企業を研究する時間」「企業の話を聞く時間」は順位は軒並み低くなっている点は、少しほっとしたところだろうか。
過剰に報道されたり一部のネットやSNS等で取りだたされていることもあり、色眼鏡で見てしまいそうになるが、本質的には「長く自分に合った企業でやりがいを持って働きたい」という思いはいつの時代でも変わらないはずなので、大人たちもよりしっかりと学生たちと向き合うとこが重要になってくるのだろう。
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■出典元(就職情報研究所)
【2025卒】学生アンケート調査【5月版】より
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株式会社文化放送キャリアパートナーズ
ブンナビ編集部
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https://bunnabi.jp/
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