2024.05.21メールマガジン

3月後半の「内定保有率」は51.7%と約半数が内定を1社以上保有 他〔ブンナビ編集部/ブンナビ学生アンケート 25卒の就活進捗状況の報告〕

ブンナビでは、登録学生を対象にしたアンケートを定期的に実施しています。
今回は、2024年3月下旬調査の結果より抜粋してご報告いたします。詳細情報は、各大学担当・弊社HP宛にお問い合わせください。

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[1]3月後半の「内定保有率」は51.7%と約半数が内定を1社以上保有
[2]「内定承諾書」の拘束力『必ず入社しなければいけない』は昨対比減
[3]自動生成AIサービスを就職活動準備に利用の是非について意識調査

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│1│ 3月後半の「内定保有率」は51.7%と約半数が内定を1社以上保有
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▼3月下旬に行った25卒向けの調査で、内々定取得社数を調査したところ、
1社以上内定を取得している割合は51.7%と、昨年度同時期の45.2%よりも
高い結果となった。

【問】これまでもらった内々定の数を教えてください(択一)

回答 《昨対比》 選択肢
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48.3%《-6.5》0社
23.0%《+2.9》1社
18.4%《+4.2》2社
2.3%《-2.3》3社
4.6%《+0.9》4社
3.4%《+0.7》5社以上
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平均:1.0 社《+0.1》

また「就職活動を終了した」18.4%(昨対比+0.6pt)と昨対比と
ほぼ変わらないが、
「現在の内定先に不満は無いが、就職活動を続ける」23.6%(昨対比+8.0pt)
と昨対比で大きく伸びている。
3月時点ではまだ複数企業の選考が並行している時期ということもあるだろう。

【問】現在の就職活動状況を教えてください(択一)

回答 《昨対比》 選択肢
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48.9%《-8.2》まだ内定をもらっていないので、就職活動継続
9.2%《-0.4》現在の内定先は不満なので、就職活動を続ける
23.6%《+8.0》現在の内定先に不満は無いが、就職活動を続ける
18.4%《+0.6》就職活動終了した
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│2│ 「内定承諾書」の拘束力『必ず入社しなければいけない』は昨対比減
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▼内定を獲得した後にやってくる「内定承諾書」の提出について、
学生の意識を調査した。
「必ず入社しなければいけない」と回答した割合は約2割で、昨対比から
減少傾向となっている。

【問】「内定承諾書」の拘束力についてお聞きします。「内定承諾書」を
   企業に提出する際、どのくらいの意志を持つべきだと思いますか(択一)

回答 《昨対比》 選択肢
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20.1%《-6.8》必ず入社しなければいけない
42.0%《-0.5》可能な限り入社しなければいけない
32.2%《+7.5》断る可能性も視野に入れて提出できればいい
5.7%《-0.2》とりあえず提出できればいい
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また、複数内定保有の割合と複数内定保有時に、どのタイミングで
辞退をするのかも調査した。
複数内定を保有している割合は50%で、複数持っている状態が23%、
すでに入社予定の1社以外を辞退しているのは13.8%という結果となった。

【問】現在、複数内定を保持していますか(択一)
※ここでの複数内定の保持とは、
内定連絡を受けたまま辞退をしていないものが「複数社ある状態」を指します。

回答 選択肢
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23.0% はい
13.8% いいえ
    (複数内定をもらったものの、すでに入社予定の1社以外辞退済み)
13.2% いいえ
     (1社のみ内定をもらい、その1社を入社予定先として承諾済み)
50.0% いいえ(未内定)
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さらに、複数内定を保有している学生に追加でその後の対応について
調査すると約20%の学生は「全て承諾のうえキープし続けている(予定)」
という回答だった。

【問】 はいを選んだ方に質問です。この後の予定を教えてください(択一)

回答 選択肢
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62.5% 承諾期限内に入社予定の1社以外辞退する予定
12.5% 2社以上承諾した(する予定)
22.5% 全て承諾のうえキープし続けている(その予定)
2.5% その他
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│3│ 自動生成AIサービスを就職活動準備に利用の是非について意識調査
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▼近年ニュース等でも話題に挙がる「AI技術」について、
特に『ChatGPT』などは就職活動のガクチカや志望動機など文章作成に利用する
学生も少なくないのが現状だ。こういったツールを利用することについて、
実際どう思っているのかを調査した。

認知度は約85%で利用したことがある割合も70%を超えている。
しかし『就職活動において』そのまま使用することについては問題である
という認識が強いようだ。

【問】自動生成AIサービス(ChatGPT等)というサービスを知っていますか
   (択一)

回答 《昨対比》 選択肢
───────────────────
84.5%《+33.8》知っている
15.5%《-33.8》知らない
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※ここからは上記設問に「知っている」を選んだ学生に対しての設問です。

【問】自動生成AIサービス(ChatGPT等)を使ったことがありますか(択一))

回答 《昨対比》 選択肢
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73.5%《+24.8》使ったことがある
26.5%《-24.8》使ったことはない
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【問】就職活動において、自動生成AIサービス(ChatGPT等)で
   自己PR・ガクチカ・志望動機を作成したいと思いますか(択一)

回答 《昨対比》 選択肢
───────────────────
19.0%《+1.9》はい
27.9%《+1.8》どちらかといえばはい
19.7%《-1.0》どちらかといえばいいえ
33.3%《-2.7》いいえ
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【問】就職活動において、自動生成AIサービス(ChatGPT等)で
   自己PR・ガクチカ・志望動機を作成することはどう思いますか(択一)

回答 《昨対比》 選択肢
───────────────────
23.8%《- 0.5》問題ない・よいと思う
35.4%《+13.8》どちらかといえば問題ない・よいと思う
23.8%《-13.1》どちらかといえば問題がある・よくないと思う
17.0%《- 0.1》問題がある・よくないと思う
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【問】自動生成AIサービス(ChatGPT等)で作成した
   自己PR・ガクチカ・志望動機をそのまま使用することはどう思いますか
   (択一)

回答 《昨対比》 選択肢
───────────────────
12.9%《-2.4》問題ない・よいと思う
14.3%《+1.7》どちらかといえば問題ない・よいと思う
30.6%《-6.3》どちらかといえば問題がある・よくないと思う
42.2%《+7.0》問題がある・よくないと思う
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▽今回は25卒の3月下旬アンケートから、3月後半時点内定保有の状況や「内定承諾」状況「自動生成AIの利用」についてピックアップした。内定保有率は、昨年度よりも若干早く50%に到達したようだ。また、就職活動を継続している割合も増えており内定を獲得しつつも、まだ選考中の企業も複数ある状態のようだ。

その点は、内定承諾の回答状況からも察することができる。複数内定を持っている状態の学生も多く、約2割は複数の内定をキープし続けるようだが、約6割は「承諾期限内に入社予定の1社以外辞退する予定」と回答していることからも現状、平行して複数の選考が進行していると思われる。

「自動生成AIサービスの利用」については、この1年で学生の認知度が大きく上がっていることがまずわかる。さらにこの1年で利用する上で良い点、注意点などの情報や知見も増えてきている。AIサービス利用に前向きな回答の理由としては、「あくまでも自己PR・ガクチカ・志望動機を作成する際の”サポート的な役割”として利用する分には、問題ないのではないか。」という意見があった。

また、新しい技術を使いこなせるかはこれからの能力として重要という考え方もあるようだ。一方「みんな同じような内容になってしまう」「自分で考えるべきだと思う」という反対する意見もあった。

「自動生成AIサービス」のような新しい技術は今後も著しく発展してくことだろう。明確なルールが整備されないまま、広がっていく速度はとても早く追いつけないと感じる方も多いのではないだろうか。すでに就職活動での利用に関しても、一概に肯定も否定もしがたい状況にきていると感じている。このような新しいサービスと上手に付き合っていく柔軟性や、正しい情報を適切に利用する能力を養うことが一層重要になりそうだ。

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■出典元(就職情報研究所)

【2025卒】学生アンケート調査【3月下旬版】より
https://bunnabi.jp/tsf.php?prm=2503b
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