2021.07.20メールマガジン

<”企業向け”総括調査[速報]>-企業の市場認識は「売り手」(応募増だが辞退増)-インターンはリアル開催希望、採用における重要度が高まる〔ブンナビ編集長 間宮 康之〕

弊社では、毎年夏に年採用・就活の総まとめのための調査を実施しています。今年は、7月に企業/大学/学生の3者に、全240問に渡って調査を実施し、約200社/200校/750名の皆様からご回答をいただきました。

今回のメルマガでは、企業向け回答の速報値をベースに、今後の採用シーンを予測していきたいと思います。
※調査対象は、大手企業を中心とし、回答は「従業員5000名以上」が半数弱となっています

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■アウトライン
【1】学内・合説減少、今後はオンライン化が加速か
【2】市場認識は”売り手”(応募増だが辞退も増)
【3】インターンは対面を希望・内定者内の”インターン経験比率”高し
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【1】学内セミナー・合説などは減少、オンライン化が進むか
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-学内&合説減少
-今後の方針はオンラインに注力

学内セミナー・合説などの初期接触は、コロナ禍の採用活動ということで、”場”に出ていく形式は敬遠され、共に減少傾向となりました。
一方で、合説に関しては、今後の方針・意向として「リアルに注力(5.4%)」より「オンラインに注力(9.7%)」が多い結果となりました。”初期プロモーションのオンライン化”の流れが進む可能性があります。

■学内セミナーへの参加校数増減について、当てはまるものを1つ
お選びください。(択一) ※形式は対面・オンラインは問わず
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20.0% 昨年度より多い
45.9% 昨年度並み
23.8% 昨年度より少ない
7.0% 参加しなかった
※非回答3.2%
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■合同セミナーへの参画回数増減について、当てはまるものを1つ
お選びください。(択一) ※形式は対面・オンラインは問わず
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13.0% 昨年度より多い
45.4% 昨年度並み
26.5% 昨年度より少ない
12.4% 参加しなかった
※非回答2.7%
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■合同セミナーの形式について、今後の参加意向をお聞かせください。
(択一)
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5.4% リアル型に注力
76.2% 状況に応じて対応
9.7% オンライン型に注力
※非回答8.6%
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【2】辞退率高く市場認識は”売り手”(応募・呼び込みは好調)
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-応募増だが辞退増
-市場の認識は「売り手(学生優位)」
-メーカー・非メーカーともに理工系学生採用に積極的

22卒採用では、エントリー・エントリーシートの数は、共に増加傾向でした。自社の説明会においても学生参加数は増加傾向で、呼び込み・応募の段階までは順調といえます。ただし、内々定辞退は「多い」が30.8%と、「少ない(13.0%)」を大きく上回りました。

採用市場の認識についても「買い手(企業優位)」は11.9%「売り手(学生優位)」は48.1%と売り手認識が強く、内々定承諾までを視野に入れると企業側も苦戦を強いられていることが分かります。特に「理工系学生」については、メーカー・非メーカー問わず採用に力を入れ始めており、そういったことも「売り手認識」の背景にあるといえるでしょう。

■プレエントリー数の増減について、当てはまるものを1つお選びください。
(択一)
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53.5% 昨年度より多い
20.5% 昨年度並み
13.0% 昨年度より少ない
1.1% 昨年度は未実施のため比較できない
4.9% 未集計・集計中
※非回答7.0%
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■エントリーシート受付数の増減について、当てはまるものを1つ
お選びください。(択一)
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35.7% 昨年度より多い
20.0% 昨年度並み
20.5% 昨年度より少ない
1.1% 今年からES受付を実施した
5.9% 未集計・集計中
6.5% ES受付を行わなかった
※非回答10.3%
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■内定(内々定)の辞退者数の増減(昨対比)について、当てはまるものを1つ
お選びください。(択一)
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4.3% 非常に多い(昨対+20%以上)
26.5% やや多い (昨対+10%以上)
37.3% 変わらない
10.8% やや少ない (昨対-10%以上)
2.2% 非常に少ない(昨対-20%以上)
※非回答18.9%
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■新卒採用市場について、当てはまると思われるものを1つお選びください。
(択一)
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1.1% 買い手市場(企業優位)である
10.8% 買い手市場(企業優位)に移行しつつある
35.1% どちらともいえない
9.2% 売り手市場(学生優位)に移行しつつある
38.9% 売り手市場(学生優位)である
※非回答4.9%
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■採用計画の方針として、理工系学生の採用を増やす傾向にありますか?
(択一)
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17.8% 計画上は増加傾向
61.1% 計画上、特に変わらない
0.0% 減らす傾向
8.1% 計画上で考慮していない・理工系を採用していない
※非回答13.0%
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>>「理工系学絵師採用の増加傾向」の詳細
メーカー系:19.8%/非メーカー:16.2%

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【3】対面インターン希望が本音・内定者内の”インターン経験比率”高し
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-期間は「3days」までが主流
-「事前選考あり」「対面開催希望」の傾向あり
-「インターンから内定」の流れが加速するか

コロナ禍のインターンシップは、「half day ~ 3days」が主流となりました。「half day ~ 1day」が7割超となり、「1週間程度」は24.7%にとどまりました。

インターンにおける選考は、「すべてのプログラムで選考なし」が39.5%の一方で、「全てのプログラムで選考あり」が24.7%となりました。別項目では、「23卒以降は事前選考を増やす傾向」という結果が出ています。実施形式は「全てオンライン」が半数超、「すべてリアル・対面」は5%で、今後の意向としては「対面インターン」を希望しているようです。

今回の調査では、気になる”内定者内のインターン経験者比率”についても調査しています。「内定者のうち5割以上がインターンシップ経験者」が2割超で、選考とは無関係とはいえ、やはり早い段階から準備・経験している人の差は大きいと言えます。

この設問に関しては「非回答」の多さにも注目したいです。今後、インターンシップの「事前選考」「対面開催(選抜)」「内定比率増」が進む可能性があります。

■どれくらいの期間のインターンシップを実施しましたか。
当てはまるものを全てお選びください。(複数選択)
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71.6% 半日~1日
46.3% 2~3日程度
24.7% 1週間程度
14.2% 2週間程度
5.6% 3週間~1か月程度
6.2% 1か月以上
※非回答1.2%
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■実施したインターンシップについて、「選考あり」のプログラムは全体の
何割くらいでしたか?(択一)
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24.7% すべてのプログラムで選考あり
4.9% ほとんど(7-9割が選考あり)
8.0% 半々程度(4-6割が選考あり)
11.7% ほとんどなし(1-3割が選考あり)
39.5% 全て選考なし
※非回答11.1%
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■実施したインターンシップのうちオンライン参加の割合はどのくらいでしたか。
(択一)
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50.6% 全てオンライン
24.7% ほとんど(7-9割がオンライン)
8.6% 半々程度(4-6割がオンライン)
5.6% ほとんどなし(1-3割がオンライン)
5.6% 全くなし(全て対面)
※非回答4.9%
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■新型コロナウイルスの影響が落ち着いた場合、どの形式でインターンシップを
実施したいですか。(択一)
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32.4% 収束すればリアル開催が望ましい
60.5% 状況に応じてリアル・オンラインを使い分けたい
2.2% 収束してもオンラインで開催したい
※非回答4.9%
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■現在の内定者の中で、インターンシップ経由の学生の割合はどれくらいですか。
(択一)
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0.5% 9割以上
2.2% 8割程度
3.8% 7割程度
3.8% 6割程度
13.0% 5割程度
9.7% 4割程度
13.5% 3割程度
10.8% 2割程度
13.5% 1割以下
2.2% 22卒は採用を行っていない・採用中止
※非回答27.0%
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今回の結果をとりまとめた資料『新卒採用戦線 総括2022』は、9月中旬の完成を予定しております。
また、本資料をもとにした「総括セミナー・情報交換会」を9/17(金)に予定しております(オンライン形式予定)。改めてご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。〔ブンナビ編集長 間宮 康之〕

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